おじさんの一本 独裁者と小さな孫
モフセン・マフマルバフ監督作。
ストーリーはクーデターにより権力を奪われた独裁者(大統領)と孫の逃避行である。
話はタンタンと進んでいく。
進んでいく中で独裁政権への批判と声をあげなかった国民・兵士への批判がピリリとスパイスとして含まれている。
大統領役がよく、独裁者から一般市民に移っていく様を見事に表現していた。
終盤近くになると自らの犯してきた罪の深さを思い、人間らしさを取り戻していく独裁者をよく描かれていた。
こういう話はシメジメしがちなのだが、からっと乾いたタッチなのである。
良作。いいもの見させて頂きました。